


もす在住の日本人はグランプリファイナルで大盛り上がり中。私はスケート場に足を向けず骨董品サロンにでかけました。赴任以来探していたソビエト時代の労働者、スポーツ選手の陶製フィギュリンを探すためです。入場券約1000円を払い入った会場はまさしくサロン、高級アンティック中心で客筋も良く、インテリアデコレーションとしてのアンティックが幅広く受け入れられている模様です。会場を徘徊することしばし、お目当てのフィギュリンありましたーっ、良いわあこの味。せっかくなので一体だけでも買って帰ろうと価格を聞くと、小さな人形で6万円くらい、お目当てのスケート選手、スキー選手など出来のいい物には1000ドルから2000ドルの値段が付けられていて手が届きません。ソビエト崩壊の頃は二束三文だったものが、経済発展とともに商品価値が上がっていく、これもきっと投資対象なんでしょうね。しかも本物なのか、骨董なのかを見抜く眼力も無い私は退散する以外に手だてが無く、とても残念。フィギュリンはほのぼのとした表情のものが多く、社会主義のプロパガンダとして作られた物が多いのだけれど、ロモノソフという高級陶芸社の作品も多く、下品になりすぎない。ロシア固有の文化と社会主義の矛盾というかせめぎ合いというか、最近の拝金主義的ロシア趣味よりは抑制が効いていて私は好きです。
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