2009-12-30

撮り納め 書き納め 2009 シャバロフカ



明日は午前中まで仕事、その後1年ぶりの帰国の途につく。
今年の締めくくり、マイナス12℃の雪の中を散歩した。路面の雪は溶ける事なく踏み固められ、まるで鳴き砂の浜辺のような踏み心地、滑る事も無く歩きやすい。地下鉄オクチャーブリスカヤ駅前広場、雪の中、レーニンが社会主義の理想を追い求めるごとく天空を仰いでいる。



顔が固まり、鼻が赤くなってしまう風の冷たさは感じるものの、結構なペースで歩いているため体の寒さは感じない。もう少し歩きたくなり、いつも街を見守ってくれるラジオタワーの様子を見に行く。


地下鉄シャバロフカ駅前のラジオタワー。ぼーっと明るい塔は、この1年の様々な出来事を見守りつつ、ただ黙々とたたずんでいた。1920年代のハイテクタワーも90年経過した今ではすっかり優しい爺さまのような時代の流れに捕われない落ち着いた佇まいを見せてくれる。なにかととがった事件、人の多いロシア暮らし。ラジオタワーには、もう少し長い目で自分を見つめなさい、と今年最後にもう一度教えられた気がする。

皆さん、今年もお世話になりました。2010年もこの街でロシアの人の心を少しでも豊かにするお手伝いをしていこうと思います。日本に帰ったら短い期間ですが、せいぜい小市民的ささやかで、しみじみとした味わいのある普段着の生活を楽しんで来たいと思います。それでは、さようなら2009年。

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