写真は事件現場を確認するため再訪問した際撮りましたが、昨夜は暗くて標識がとても見えにくかったのです。顛末は下記の通り。
Piccolino前は一方通行、レストランの後ろからぐるっと正面に回り込もうと裏道に入った所。80M先に一方通行路ありの標識を確認。
ここは三叉路、左折はありません。三叉路の先には行き止まりの標識、その下には車止めのための白いブロックが。直進進入禁止だと理解できます。なぜか更に手前に「進入禁止」標識、その下には黒色の右矢印がついています。いずれも夜道の中でぼんやりと反射するばかりで正確な情報を伝えておらず、道の形状、標識のロジックから見て「この先進入禁止、右折せよ」と理解できたので、右側に車を走らせた途端、視覚の端に警棒がちらりと見え、その後すぐに停止を呼びかける警官の姿がバックミラーに映りました。
意味がわからないまま車を止め、ロシア語でまくしたてる警官の言う事を無視していると、警官はさっさと向かいのビル(写真)に入って行き、こっちに来いと呼ばれました。なんと、この立派なビルは警察署、どうやら右折せよと理解した標識は「右側が進入禁止」だったのです。つまりこの三叉路、袋小路でどこにも出口無し。入っても元に戻るだけの路地。納得がいかないまま警察署に連れて行かれ、色々聞かれましたがロシア語で理解できず。そのうちに免許停止の紙と裁判所に出頭する旨の紙切れにサインせよと求められました。警官は裁判所での判決がでるまで免停、四ヶ月くらいかなあ?みたいな事を毅然と言い放ち、その間、お金をちらちら見せながら伝わらない英語をしゃべり続けましたが全く変化無し、これで万事休すと書類にサインをはじめました。しかし、裁判所出頭日が自分の都合悪い日だったので、せめて日程を変更して欲しいと迫った所、日程は調整してくれるとの事。少しは融通きくのかなと思いはじめた所、地元のロシア人も道の罠に捕まり、警察を出入りしはじめました。妻がその男性に向かってどうすれば良いか?聞いた所、大きな声で5000ルーブルと答えてきました。どうやら警官とネゴって5000ルーブルでけりを付けるようです。ならば私も、と最後の最後まで袖の下解決を狙い、なんとか交渉に持ち込もうと考えました。すると警官は現場確認行くから外に出ろ、と促し暗くて見えにくかった標識を私に確認させました。そして警察署に戻りましたが今度は署内に入りません、玄関で書類の最後の仕上げをしながら「なんでロシア語しゃべられないの?」などと軽口をたたきはじめました。これはまだチャンスありか、と思い直し今度ははっきりと見えるかたちで5000ルーブルを握った手を見せました。すると、それには反応せず、個人の携帯電話になにかを打ちはじめました。電話番号「10000」?。警官は5000では足りない10,000なら帳消しにすると迫って来たのです。週末の買出しにどうしても車が必要な私は、これを受け警察署の正面玄関で警官に袖の下を渡し、1時間がかりで書いた現場検証記録やその他書類を目の前で破らせました。この通り道、人間版ゴキブリホイホイです。地元のロシア人が5000で済んだのか、私に5000を借りたかったのかわかりませんが、もし差があったとしたら外国人だから袖の下をつり上げられた可能性もあります。通りの名前はコロボスキー。実写版ゴキブリホイホイに気をつけろ!
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