2010-03-22
帰国ネタ 杓子定規な検疫係官の対応で愛犬の帰国危うし
最後の「極めてロシア的体験」は空港動物検疫。愛犬の出国に際しては日本側検疫事務所への事前申請からモスクワでの健康証明書事前取得まで手抜かり無く行った(つもり)。帰国当日JALカウンターでチェックインし、愛犬の手荷物運賃12,300ルーブル支払いも済ませ、最後に証明書を取るため検疫事務所に行った。書類審査が始ると女性係官が「健康証明は3日前までのもののみ有効。動物病院の証明書は4日前だから駄目、証明書を取り直して来て下さい。何時のフライト?後2時間、あそう。」えーっっ!!「3日前」規定に出発日を含めると確かに証明日付は4日前と解釈できる。しかし、一日違いとはいえきちんとした証明を手元にもって今から帰国という家族を前にして、この冷酷な対応は無いダロ。帰国前、暇で遊んでいた訳ではない事ぐらい分かるダロ、と甘えてもムダ。これがロシア、極めてロシア。空虚なやりとりがしばらく続いた後、係官が日本側の準備はちゃんとできているのか?と聞いて来た。何を言いたいのか少し考えた私は「全て準備は整えた。JALのカウンターで説明してくる」と言い残し検疫事務所を出た。検疫所が全く埒があかないこと、日本での入国検疫は全て申請済とJALに説明したところ、前回搭乗時にうちの犬を覚えてくれていたJAL男性係員がさっさとオーバーサイズ専用エレベーターの中に連れて行ってくれた。搭乗後キャビンアテンダントから問題なく積み込まれた旨報告を受けて、ほっと胸を撫でおろした。係官のあの態度、対応を後で振り返ってみた。ロシアのお役所で担当者が融通を利かすなどはもってのほか、ばれると彼女自身がとても不利な立場に立たされるのだろう。その中でできる親切は「黙認」だけ。それが後で問題ないならないか、という観点で日本側の手続きを確認したのだろう。実際、日本の検疫でロシア出国時の書類を求められる事は全くなかった。恐らく係官は証明スタンプがあろうがなかろうが出国は可能で、相手国自身の規定で管理している事を全て理解していたのだ。元社会主義国、現役人天国に生きる不自由な市民の複雑で不可解な対応。彼女なりの最大限の対応があれだったのか、と後で理解できると逆に可哀想になってきた。
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