2010-02-28

美の都 郵便貯金局



オーストリアの名建築家オットーワーグナーの名作建築を体験した。1912年完成とのことだから今から88年も前の建築。しかし現代建築の原点と言われるこの建築は、天井から降り注ぐ光を誘う大胆なガラス使い、アルミダクトによる送風システム、今や都市建築の定石にもなっている工業資材の建築への活用などが試みられ、実際に中に入ってみると、さっぱりと気持ちのよい、大変居心地の良い空間体験ができる。建築は自ら中に入り込み一体化すること味わえる空間体験が醍醐味。いやあーいいもんです。

2010-02-26

犬が匂いを覚えている証拠?


夜7時、閉店した靴店の階段にちょこんと座る店番犬(写真の右上に小さく写っているでしょ)。うちの犬からは直接見えなかった筈だが、匂いで仲間の気配を感じたらしくショーウィンドウ前でさかんにクンクンしていた。夜9時、食事を終えてホテルに戻る途中、靴店にまたさしかかる。ドアに手を添え仲間を探すうちの犬。店番犬の姿は見えないけれど匂いが残っているらしくなかなか帰ろうとしない。名残惜しそうに店内を覗き込む姿を記念撮影。犬の世界にもウィーンの出会いと別れがあるようだ。彼女を旅に連れて来て本当に良かったなあ、と感じた一枚。

静謐なウィーンの夜


地元の人が住む裏通りを夜歩く。しーんと静まり返った町並。犬に連れられ通りの中ほどにある階段を上ると、突然目の前にそびえるシュテファン寺院の尖塔。旅は良いなあ、とふと感じるひととき。

2010-02-23

ウィーン犬の4日目 出会いと別れ





あっという間にウィーンの旅も最終日、もすに戻る朝を迎えました。朝食前の市民公園散歩、昨日から始めた習慣。今朝はアコーディオンを奏でるおじさんに会いました。お願いして記念撮影に収まってもらいました。とても寡黙な人でした。もしかするとチップの金額が少なくて不機嫌だっただけなのかも。旅は夢、現実的な想像はこの程度に留めておきましょう。
父の趣味、デザイン関連グッヅの買い物につき合ううち、古めかしい建物の中庭にこじんまりとしたセンスのいい書店を見つけました。人の気配も無く、思わずロケ撮影。すると、奥のデザインオフィスからバタバタとお店の入口に向かう人影が。てっきり「勝手に撮影したら困ります」とかいうクレームかと思っていたら、白い愛犬を抱きかかえて出て来て、可愛い犬がお店に来たのでうちの子と挨拶させたかった、それで慌てて出て来てくれたのだそうです。写真にも上機嫌で収まってもらいました。
今回の旅は犬が取り持つ縁で、多くのウィーンの人たちと交流できた気がします。
最後の一枚は、昔ながらのレトロデザインのトラムに乗車している証拠写真です。

ウィーン犬の3日目 買い物

日曜はほとんどのお店が閉まっていて買い物できず、月曜を待って徘徊してみた。一番の目玉はペット用品店、これです。お洒落なだけではなくて犬の健康にも心を配っており、取り扱い商品のほとんどがオーガニック。という訳でしっかりと手作りのオーガニッククッキーをお土産にしました。お店の人におねだりする犬。



そして、ウィーンで階段昇降に目覚めたのか、階段があると勝手にどんどん上がって行きます。

ほのぼのしてる場合じゃないラーメン



HONOBONOというラーメン店、ネット上で見つけて地図で探して行った。モスクワより美味しいラーメンを期待して。満員の店内、席が空くのを待ってやっと着席、すると漫画を壁紙にしたインテリアに気付く、これは期待できそう。日本人客が何組も入っていて常連さんもいるのかな?さて、ラーメン登場。一口食べる、不思議な味。薬味のネギの癖が邪魔になっていると思い全部丼の外に放り出してもう一口麺をすする。やっぱりオカシイ、カビ臭いというか、消毒液で麺を延ばしたようなヤバげな味と歯ごたえ。家族3人揃って完食を早々に諦め、後は恨み節。なんでこんな激マズラーメンを生かしておくのか?注文時「しょうゆですか、味噌ですか、塩ですか?」と聞かれて真剣にスープに悩んだ自分が歯がゆい。どれを食べても結果は同じ。これだけまずいとネタになる。旅行者だけがひっかかるトラップ?ご主人はオーストリア人、最後に美味しかってですか?と聞かれて、咄嗟にNot reallyが口をついて出て来てしまった。いやあ、これも旅の思い出。でも、きっと思い出してもほのぼのは出来ないと思う、、、

2010-02-22

ウィーン犬の2日目 観光

晴天に恵まれた日曜、観光客になりきり一日行動してみた。まず観光バス、運転手に確認し、同乗OKのお墨付きもらい乗車、車窓にゆっくりと流れるウィーンの町並み。地下鉄も問題無し、公共交通には犬連れ指定席があり、これまた堂々とふるまえる。パパの今回の観光ハイライト、クンストハウスにも入った。建物にあわせて顔もデフォルメ気味。朝ホテル内レストラン、昼、夜カフェでの食事にも同伴し、帰りは散歩。ウィーンらしい証拠写真を撮ってもらって、現在ホテルのベッドで爆睡中。





2010-02-21

往路はNIKI AIR



元F1チャンピオン、オーストリアの英雄ニキラウダが起業した航空会社。スポットが偶然JALの隣だったので、向こうの機体に比べてリージョナルジェット、エンブレアの羽の小ささがわかりますね。でも揺れも少なくあっという間の2時間25分の空の旅でした。キャビンアテンダントのユニフォーム、この写真では分かりにくいですがボトムズがストレッチ素材のジーンズなんです。動きやすそうでカジュアルで、ニキが経営する航空会社らしくて好感が持てました。

ウィーン犬の初日


モスクワの空港では荷物積み込みの際、マイナス気温の吹きさらしの中に放置され、ひどい扱いを受けた。ショック。しかし、ウィーンの空港ではターンテーブルで荷物と一緒に出されるか、と思っていたらペット専用の引き渡し場所に荷物とは別扱いにしてきちんと置かれていた。無事にウィーン到着、通関、検疫は驚異の1分!何事も無くウィーンの街中へとタクシーで向かう。ホテルではお一人さまと同じ扱いを受け、部屋の中でも自由行動可。フロントや各施設にもケージでなくそのまま歩いてついて行ける。雪が無く歩きやすい街中を夜の散歩。2時間の時差やフライトの疲れもあったのか、家族が起きているのにエキストラベッドで先に就寝。そうそう、その前にベッドメイキングしてもらったスタッフの人からGood Boy(実はGirl)と褒められベッドの上でナデナデされた。つまり部屋の中の自由行動だけでなく堂々とベットの上で寝て良い、というお墨付きももらった訳で。ちなみにペット宿泊料金は40ユーロ/泊。ちゃんと予約もしました。SAS Raddison BLU Palais hotel、犬に優しいサービスに感激です。

ウィーンに来ました、初の犬連れ海外旅行です

ロシアは今週4連休。駐在員の半数以上が滅多に無い連休を利用して旅に出ます。我が家は犬に優しい国と評判のオーストリアはウィーンにやってきました。まず数枚、到着当日の様子を載せておきます。

2010-02-14

ヨーロッパとアジアを隔てるウラル山脈を超えて

眼下に広がる雪のウラル山脈。今アジアを超えヨーロッパに。

オステリア ITOのお任せコース


代々木上原のオステリアITO、最初のオードブル(残念ながら写真無し)から始まって、自家製ハムの盛り合わせ、温野菜は小さなダッチオーブンのような鍋に入ってきて、それを自家製アンチョビを入れたオイルで食べる。このアンチョビ、生臭さがよく抑えられていて、それでいながら香りと苦みが利いている。オリーブオイルも少しレモンを混ぜたものだそうで、これで温野菜も立派なご馳走。続いては手打ちパスタ。この店のパスタはどれも独特の歯触り、食感で楽しめる。次はメイン、ポークを驚くほど軟らかくグリルした一品か魚(わらさ)の石盤焼き。魚の方はいたってシンプル、沖縄の塩をふって焼くだけ。魚そのものの味が決め手。魚はこれだけじゃ芸が足りない、というシェフの思いからか、サイドのサラダドレッシングがオーダーできる。写真の真ん中、8種類のビネガーから好きなものを銘々に選んでドレッシングを調合してもらう。オリーブオイル3、特製ビネガー1、塩こしょう少々で、さっぱりとしたさわやかなドレッシングが仕上がる。魚を選んだ人、肉を選んだ人それぞれに満足感を味わった後にデザート。この日は濃厚チョコレートケーキ。丁寧で親切なコース設定に満足してコース料金は5,500円。
しかし、コース料理だけでなく、手打ちパスタも特筆すべき店の魅力。右下の二枚は単品オーダーでお願いしたもの。ピンクの花に見える一皿はビーツを練り込んだ自家製パスタにゴルゴンゾーラクリームソースを絡めて食べさせるもの。写真以上に鮮やかな赤色に驚きながら一匙めを口に入れるとゴルゴンゾーラの馥郁たる香りが口の中に広がる。ここでしか食べられない逸品、次回もこれをオーダーしよう、それくらい我が家の好みにぴったり。オステリアITO、代々木上原駅徒歩4分。小さなお店なので予約した方が良いと思います。この日も予約だけでテーブルが全て埋まっていて、外に今日は予約でいっぱいとの張り紙がしてありました。使っている野菜にもこだわりがあり、そのくせ押し付けがましい蘊蓄話など一切無しでリラックスできるお店。

2010-02-13

モスに戻る

成田空港のラウンジにて。
月曜にモスクワを発ち、火曜に成田着、そのまま会社に手続きのため立ち寄ったら結局夕方近くまで会社の中をウロウロすることになり、火曜はほぼ仕事、翌日はビザ申請のための健診に時間を割き、木曜日は中国関係のメンバーと情報交換と会食。金曜は証明写真引き取りと旅行代理店への引き渡し、子供の卒業式入学式の準備などでほぼつぶれ、日本最終日の昨夜、やっと家族そろって食事を楽しむ機会を得た。いやあ、オステリアITOのイタリアン、美味しかったなあ、と食後の余韻に浸っているうち時刻は今朝の2時、荷づくりをして寝て、4時間後に起床し、最後のひとがんばりで地元のご贔屓パン屋で買い出しを済ませ、即電車、リムジンバス。ラウンジで一息をつくまで一気に過ぎた日本での5日間。後で代々木上原のイタリアンの報告をします。

2010-02-10

グルジア、シベリアときて キッチン南海


グルジア料理を楽しみ、モスクワグルメとしばしの別れを惜しみ、機上の人となり、シベリアの荒涼たる凍土を飛び越えて日本に帰ってきた。
記念すべき帰国第一食、さあ何食べよ、と駅前をブラブラ。三男の強い要望、というか強情な主張に全員折れ、地元の洋食屋、庶民と学生の味方キッチン南海に家族で乗り込む。それぞれ600円から700円程度の定食を注文。我々を引っ張って行った三男君はカツカレー、しかも大盛り。この写真の通り揚げたてカツがドーンと乗っかり大人でも満腹のボリューム。ハフハフ言いながら完食してました。末恐ろしい食欲。
それにしても最近なぜか我が家は猛烈なカツカレーブームが吹き荒れている。

そして大空へ

モスクワを17時過ぎにとびたったJAL機内より夕暮れに染まるロシアの大地を眺める。

手続き開始 と その前に


モスクワから日本に戻る前日、グルジア料理のBlack sea Revielaに出かけた。この店の料理は何を頼んでも安心できる味の仕上がり。スープハルチョーは典型的グルジア料理の一品。ほどよい辛味で食欲を刺激、パクチーでエスニックな味わいを追加。メインはシャシルク、写真は羊肉をひき肉にして炭火で焼いたもの。くせのない味でどんどんイケる。
食べ終わって妻と「ここは、帰るまでにもう一度来ないといけないなあ」と確認しあった。写真には出していないがサラダ、アスパラガスの温かい前采など今回のオーダーは量も味の好みもぴったりで家族全員が満足。

2010-02-07

春まで封印


まあ、もすの路上駐車のひどいこと。長時間駐車は当たり前。この車、ずっと路上駐車をしていて何回も除雪車の邪魔をしているうち周りを雪で固められ、春まで封印されたように見える。あほらしくて笑える。

プーシキン ケーキショップ

おひとつ1,000円が相場のケーキに比べ、質実剛健600円(それでも600円)の板チョコ。ミルクとカカオ、味見はまだですが、ケーキに使われているチョコの素性の良さから推測すると、なかなか期待できそう。日本の家に持ち帰り家族で試食してレポートします。これが美味しければロシア土産(見栄えはちょっと地味ですが)リストに加えたいと思います。

2010-02-06

カフェ プーシキン 




家族で前から一度行こうと決めていたカフェプーシキンにいってみた。キエフカツレツ、ボルシチ、それになんといってもビーフストロガノフ、ロシアの看板メニューをきちんと食べておこうという事で観光客のようなメニューに決定。サービスもよく雰囲気もよく、料理も奇麗で美味しい、後悔はしないと思います。

店内の様子。やはり高級店は暗い、ランチタイムでこの暗さ、料理も美味しそうに撮るには照明が必要というわけでノーフラッシュでもなんとか使える写真を3枚。下のはビーフストロガノフ、濃厚なクリームソースとビーフ、マッシュルームの香りが重なる一品。とてもリッチでとてもファット。寒い国のごちそうは高カロリー、ブログを更新している夕方6時になっても全然お腹がすいてきません。カフェプーシキンには満足しつつ、夜はさっぱり、うどんで決まり。

朝焼け 春は近い

冬至を過ぎてから毎日日の出の時間をチェックしている。緯度が高いもすの街、日照時間の変化がわかりやすい。最近では朝起きるともう向こうの空に朝焼けが出ていて、目覚めを促してくれる。

2010-02-04

ロシアから中国へ

突然ですが、4月から中国に移動、広州にある現地の合弁会社に転勤となります。もすでの残された日々を有意義に過ごすべく、ブログも最後まで書き続けます。

キタイゴーラドにもボルコンスキーあります



今までサドーバヤ店に通っていたのですが、いついっても行列、対面販売のパン屋さんなのでロシア語のできない私はいつも不便で恥ずかしい思いをしていました。先日、地図で見つけて支店に行った所、落ち着いて買い物ができることがわかりました。写真にあるカヌレはできたて。中はしっとり、外はキャラメルのようにカリッとした焦げ目が香ばしい。
ロシア、探せばまだまだ美味しいものがありそう。